YouTubeアナリティクス分析方法
アナリティクスの分析の基本について解説させてもらいます。
YouTubeのアナリティクスは、チャンネルの成長や視聴者の傾向を理解するための貴重なツールです。効果的な分析方法やポイントを理解しておいてください。
まず、アナリティクスが重要性としては5つのポイントがあります。
1.データの種類を理解する
YouTubeのアナリティクスは、多くのデータを提供してくれます。視聴者数や視聴時間、トラフィックソースなど、どんなデータが利用可能かを理解しましょう。
2.メトリクスの重要性を把握する
メトリクスは、様々な活動を定量化し、その定量化したデータを管理に使えるように加工した指標で、チャンネルの成長を評価するための数字です。
例えば、総視聴時間、平均視聴時間、再生回数、チャンネル登録者数などが重要なメトリクスです。
自分の目標やチャンネルの目的に合わせて、どのメトリクスが重要かを把握しましょう。
3.傾向とパターンを見つける
データを分析して、傾向やパターンを見つけることが重要です。
例えば、特定の動画の再生回数が他の動画よりも高い場合、その動画の要素やプロモーション方法を他の動画にも応用できるかもしれません。
視聴者の行動や興味を理解するために、データを注意深く分析しましょう。
4.セグメント化して分析する
視聴者をセグメント化して分析することで、より具体的な情報を得ることができます。
例えば、デモグラフィック情報（年齢、性別、地域など）に基づいて視聴者をグループ化し、それぞれのグループの視聴時間や行動パターンを比較することができます。
5.定期的に分析し、改善策を立てる
YouTubeのアナリティクスはリアルタイムでデータを提供してくれますので、定期的に分析を行いましょう。
データを基にチャンネルの成長戦略を見直し、改善策を立てることが重要です。
例えば、視聴者のフィードバックを反映させたコンテンツの制作やプロモーション方法の見直しを行うことができます。
アナリティクス分析の3つの基本ポイント
とはいえ、アナリティクスには無数のデータがあり、どのデータをどのように分析すればいいのかがわからない人も少なくありません。
そんな方のために、まず基本として、これだけは抑えて欲しい見るべきポイントを紹介しておきます。
ポイント1.CPM
YouTubeのアナリティクスでのCPM（Cost Per Mille）は、広告主が1,000回の広告表示に対して支払う金額を示す指標です。CPMは広告収益を示すものであり、広告主が広告を表示するために支払う料金です。
ここで注意すべきポイントは以下の通りです。
データの精度に留意する
YouTubeのアナリティクスに表示されるCPMは、概算値であり、実際の収益とは異なる場合があります。また、広告主や広告ネットワークによっても異なる可能性があります。CPMはひとつの指標であり、広告収益を正確に予測するためには、他の指標や要素も考慮する必要があります。
特定の層に対して高いCPMを獲得するためには、ニーズや傾向を理解し、広告主に有益なターゲットとなるようなコンテンツを提供することも重要です。
コンテンツの品質との相関を考慮する
動画としての品質や人気度は、広告主が支払うCPMに影響を与える要素です。
高品質で人気のあるコンテンツは、多くの視聴者を集め、広告主にとって魅力的な環境を提供します。
視聴者からのポジティブなフィードバックやエンゲージメントが高いコンテンツは、CPMの向上に寄与する可能性があります。
プラットフォームの変化に対応する
YouTubeや広告業界は絶えず変化しています。
新しい広告フォーマットやアルゴリズムの変更が行われることがありますので、最新のトレンドやアップデートに対応することも重要です。
ポイント2.CTR
動画が1回インプレッションした際、どれくらいの割合でクリックされるのかを示した値がインプレッションのクリック率CTR（Click Through Rate）です。
チャンネルを成長させていきたいのであれば、特に、重要視するべきポイントでもあります。
CTRを向上させることで、インプレッションが少なくても高い確率で再生してもらえるため、この数値が高いほど、YouTubeのおすすめに表示されたりする可能性も高くなり、その積み重ねが結果としてチャンネルの成長につながります。
もちろん、動画のジャンルによっても差はありますが、目安としては、弊社では少なくとも10％以上と考えております。
ポイント3.トラフィックソース
トラフィックソースとは、チャンネルや動画にアクセスした経路を指します。
YouTubeチャンネルを分析した際に、トラフィックソースで流入数が多い経路について把握しておくと、アクセス数をより増やしたり、今後の目標が明確になります。
自分のチャンネルや動画の視聴者がどこからやってきているのかは、しっかり把握しておくことが大切です。
コミュニティ機能が使えるチャンネルであれば、このあたりも踏まえたコミュニケーションは効果的です。
以上、この3つのポイントがまず基本として注目してもらいたい部分になります。
分析の期間やタイミングは？
最後に、分析の期間とタイミングについても触れておきます。
基本的に、「直近28日間」のデータで把握するようにしてください。あまり短期的に捉えても意味はありませんし、28日より長期で考えると波がありすぎて、どう考えればいいのか分からなくなります。
そして、動画単体の評価や分析は、アップから2日目以降で参照するのがいいです。
アップからの初速は気になると思いますが、タイミングを一定にして毎回分析するのが冷静にデータを見るためには必要です。
動画自体のコンテンツとしての評価は、視聴維持率で判断します。
基本的に50％以上でない場合には、シナリオやネタを見直す必要があります。
最後に、注意するべきは、インプレッションは上昇しているのにクリック率が低下している状況です。
これは、同様なチャンネルが増えて競合が出てきているか、そうでなければ、動画のジャンルとして興味が失われつつある可能性を示します。
そのあたりも、早めに気づけば対処もできます。
ぜひ、アナリティクスを上手に分析して、チャンネルの成長につなげてください。