「AIで文章は作れるようになったけれど、資料を集めたり、進捗を確認したりする仕事は、まだ自分で抱えている」。

そんな企業担当者やクリエーターにとって、注目したいのがChatGPTの「dot」です。
dotは、継続して任せた仕事を追いかけ、会話の間も作業を進めるAIエージェント。
調査やデータ分析、資料作成などを行い、結果や判断が必要なことを知らせてくれます。

今回は、dotの基本的な使い方と、YouTube運用・EC・制作進行への活用例を紹介します。
※2026年10月10日時点の公式情報に基づきます。

dotは対象アカウントへ段階的に提供されています。
掲載する業務例は活用イメージであり、導入実績や効果を保証するものではありません。

dotは「継続して任せる仕事」に向いている

たとえば、動画の企画を1回考えてもらうだけでなく、「来月の企画会議に向けて、関連資料を整理し、決めるべきことを追いかけてほしい」と依頼する。
これがdotの使い方の一例です。

dotは会話や関連するメモリー、自身が保存したメモを使い、進行中の仕事や好みを把握します。
途中で「今回は採用向けを優先して」と伝えれば、優先順位を変えながら仕事を進められます。

ただし、すべての会話や社内情報が自動的に共有されるわけではありません。

仕事が続いている間に条件が変わる企業の実務では、この継続性が役立つと考えられます。

dotの使い方:最初は1つの仕事から

1.ChatGPTでdotを作る

対応するChatGPTのモバイルアプリ、デスクトップアプリ、またはパソコンのブラウザで「dots」を開き、案内に沿って作成します。
名前や見た目も設定できます。

2026年10月5〜9日の公式アップデートでは、モバイルアプリからの作成に対応したことが案内されています。
画面に表示されない場合は、利用条件や提供状況を公式案内で確認しましょう。

2.必要な情報源をつなぐ

メール、カレンダー、ファイルなど、任せる仕事に必要なアプリをプラグイン経由で接続します。
連絡手段の接続と、資料を読むためのアプリ接続は別です。

たとえば、Google Drive内の進行表をもとに仕事を頼むなら、対象フォルダやファイルを具体的に指定します。
読めない資料まで把握している前提で依頼しないことが大切です。

3.目的・情報源・成果物を伝える

「YouTubeを手伝って」だけでは、どこまで進めればよいのか曖昧です。
最初は、次のように仕事の範囲を絞ってみましょう。

来月のYouTube企画会議の準備を手伝って。

このフォルダの過去企画と、共有した実績データを確認し、企画候補を5件まとめてください。

各案に、対象視聴者、動画を見る理由、撮影に必要な準備を添えてください。

不足している情報は一覧にし、推測は事実と分けてください。

「何をしてほしいか」に加え、「何ができたら完了か」まで伝えると、結果を確認しやすくなります。

4.継続する頻度と、確認方法を決める

定期的に任せる仕事なら、実行内容、曜日・時刻・タイムゾーン、報告先を指定し、保存されたスケジュールを確認します。

アプリを接続するだけで監視や定期実行が始まるわけではありません。

デスクトップアプリでは、dotのプロフィールから「Activity」で作業の進捗や結果、「Scheduled」で定期タスクを確認できます。

活用例① YouTubeの週次レポートを、次の企画につなげる

YouTube運用では、数字をまとめた後の判断にも時間がかかります。
どの動画を参考にするか。クリック率の変化をどう捉えるか。
次に何を試すか。

dotに任せるなら、集計から企画会議用の材料づくりまで、成果物を具体的に決めるとよいでしょう。

依頼文の例

毎週月曜12時、日本時間に、指定フォルダの最新YouTubeレポートを確認してください。

長尺とShortsを分け、インプレッション、CTR、視聴維持率、設定した成果指標の変化を整理してください。

「確認できた事実」「原因の仮説」「今週試すこと3つ」を分けて報告してください。

データが更新されていなければ、その旨を知らせてください。

スケジュールの設定内容も確認してください。
この例では、読める状態にしたレポートを情報源にしています。

YouTube Studioの全データへ自動的にアクセスできる、という意味ではありません。

また、CTRが下がったという数字だけで、サムネイルが原因と断定させないこともポイント。
担当者が判断に使える材料として整理してもらいます。

活用例② 撮影・編集・公開までの「待ち」を見つける

動画制作では、素材待ち、出演者確認待ち、構成案の承認待ちなど、次の工程へ進めない理由が発生します。
進行表と打ち合わせ記録をもとに、dotへ状況整理を依頼する活用例が考えられます。

依頼文の例

この動画制作案件の進行表と最新の打ち合わせ記録を確認してください。

完了・進行中・未着手を整理し、止まっている工程、その理由、次に必要な判断をまとめてください。

資料に記載のない進捗は「未確認」としてください。

関係者への確認メールは下書きを作成し、送信前に私が確認できるようにしてください。

「誰かが対応しているはず」という曖昧な状態を、確認すべき項目へ変えるための使い方です。
制作担当者は、整理された材料をもとに、調整や表現づくりへ時間を使いやすくなります。

活用例③ EC・SNS・店頭施策の情報をそろえる

EC、YouTube、Instagram、LINE、店頭では、同じキャンペーンでも準備するものが異なります。

商品情報はそろったが動画素材がない。

ECの公開予定は決まったがLINEの告知日が未定。

こうした依存関係を確認する仕事にも、dotを活用できそうです。

依頼文の例

このキャンペーン計画と各担当の進捗資料を確認してください。

EC、YouTube、Instagram、LINE、店頭施策ごとに、準備状況、公開予定、未決事項を整理してください。

日付・価格・対象商品に食い違いがあれば、根拠の資料と一緒に示してください。

告知文の修正案は作成し、公開や配信は担当者の確認後に進める運用にしてください。

ここで目指すのは、施策同士のつながりを見えるようにすることです。

実際に確認・更新できる範囲は、接続先の機能と権限に左右されます。

活用例④ 業界情報を、提案に使える材料へ整理する

新しい機能やサービスを調べても、「自社の仕事にどう関係するか」まで考えるには、もう一段の整理が必要です。
継続する調査を任せるなら、対象と判断基準を伝えます。

依頼文の例

毎週月曜の午前9時、日本時間に、企業YouTube運用に関係する公式発表を調べてください。

サムネイル、視聴維持率、広告、採用動画に関係するものを優先してください。

重要な情報を5件以内に絞り、発表日、一次資料URL、実務への影響、試す価値のあることをまとめてください。

発表済みと提供開始済み、事実と解釈は分けてください。

保存したスケジュールを確認してください。

ニュースの数を増やすより、提案の判断に使える情報へ絞る。
そうした目的を共有すると、日々の情報収集を業務へつなげやすくなります。

上手に使うコツは、AIへの「引き継ぎ」を整えること

dotへの依頼を考えるときは、新しい担当者への引き継ぎを思い浮かべてみてください。
目的は何か。
どの資料が最新か。何を優先するか。
どこで相談してほしいか。

これらが分かれば、任せた結果を評価しやすくなります。
最初に伝えたい項目は、次の6つです。

目的:採用応募、来店、購入など、何につなげたいか

情報源:対象ファイル、フォルダ、URL、データの期間

成果物:一覧表、企画案、原稿、報告など

優先順位:急ぐ仕事、重視する条件

報告条件:いつ、どこへ、どんな変化を知らせるか

判断の範囲:送信、公開、予算変更など、

誰が決めるか dotには、既存の権限や自動的な承認チェックが適用されます。
返信の下書きを頼んだことが、送信の許可になるわけではありません。

担当者が確認する工程を依頼に含めると、実務の運用を組み立てやすくなります。

なお、dot自身のクラウド環境で行う仕事は、手元のパソコンがオフでも継続できます。

一方、自分のパソコン上のファイルやアプリを使う仕事には、そのパソコンをオンラインにし、ChatGPTアプリを開いておく必要があります。

LAUGHSが考える、dotを仕事に取り入れる第一歩

企業の動画活用には、企画・撮影・編集に加え、情報収集、資料整理、進捗確認、効果測定という仕事があります。
dotを取り入れるなら、まずは「毎週繰り返している確認作業」を1つ選んでみましょう。

週次レポートの整理でも、撮影前の未決事項チェックでも構いません。
そのうえで、確認にかかる時間、手直しの量、次の判断へ進めたかを振り返ります。

自社の仕事に合う使い方かを確かめながら、任せる範囲を広げていくのがおすすめです。

LAUGHSでは、YouTube運用やWEB・ECの支援を通じて、コンテンツ制作と成果につながる運用を一緒に考えています。
AIを活用した制作・運用の進め方についても、ぜひご相談ください。

参考資料

YouTubeチャンネルの成功は技術です。

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