「動画を作ってはいるけれど、売上にどうつながっているか実感が薄い」…EC・D2C企業のマーケティング担当者から、こんな声をよく耳にします。

しかし2026年、動画とEC(コマース)の関係は大きく変わりつつあります。国内の動画広告市場は1兆437億円規模に到達し、その中でも縦型動画広告は前年比155.9%という異次元の伸びを見せています。単なる「認知拡大の手段」だった動画が、いまや「その場で購入につながる販売チャネル」へと進化しているのです。

今回はライブコマースやショッパブル動画といった最新の動画活用トレンドと、企業が押さえておきたいポイントを解説します。

ライブコマースで「その場で売れる」体験をつくる

ライブコマースとは、ライブ配信とECを組み合わせ、視聴者とリアルタイムでやり取りしながらその場で購入につなげる手法です。国内でも大手企業の導入が進んでいます。

無印良品は自社ECサイトにライブコマースツールを組み合わせ、チャット機能を使った双方向コミュニケーションと配信中の購入を実現しています。

GUでは「骨格別の着こなしが見たい」「◯◯cmのスタッフに着てほしい」といった視聴者のリクエストにその場で応える参加型の配信を行い、ファンとの熱量の高い関係づくりに成功しています。

資生堂は美容部員がスキンケアの手順やメイク方法をライブで実演し、来店せずに専門家の接客体験を届ける新しいモデルを確立しました。

花王も2022年にライブコマース専門部署を立ち上げ、化粧品ブランドを中心に取り組みを本格化させています。

これらに共通するのは、「一方的に商品を紹介する動画」ではなく、「視聴者の疑問にその場で答え、購入の後押しをする動画」へと発想を転換している点です。

ショッパブル動画とハイパーパーソナライズが次のスタンダードに

もう一つの大きな潮流が「ショッパブル動画」です。
動画内に価格や商品バリエーション、購入ボタンなどをクリック可能な形で埋め込み、視聴者が動画を離れることなく購入まで完結できる仕組みで、動画そのものが販売チャネルの一部になりつつあります。

海外の市場データでは、動画コマース市場は2023年の約250億ドルから2027年には約550億ドル規模まで拡大すると見込まれており、モバイルでの視聴のしやすさや、スムーズな購入導線の設計が重要なポイントとされています。

あわせて注目したいのが「ハイパーパーソナライズ」の流れです。
これまでは「20代女性向け」のようなセグメント単位で動画を出し分けるのが主流でしたが、AIの活用により、視聴者一人ひとりの興味・行動に合わせて内容を自動生成する動画も登場し始めています。

海外の調査では、パーソナライズされた動画は一般的な動画に比べてコンバージョン率が3割以上改善するというデータも報告されており、今後EC領域でも取り入れる企業が増えていくと考えられます。

縦型ショート動画をEC・ブランディングにどう活かすか

縦型ショート動画広告が前年比155.9%という急成長を遂げている背景には、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートといったプラットフォームでの購買行動の変化があります。

商品レビューや開封動画、スタッフのコーディネート提案など、「短く・テンポよく・リアルに」情報を届ける動画が、ブランドへの信頼感や購買意欲の醸成に直結するようになってきました。

重要なのは、縦型ショート動画を単発の施策で終わらせず、ライブコマースや商品ページへの動線、YouTubeでのブランドストーリー発信などと組み合わせて「面」で設計することです。

弊社では、こうしたYouTubeチャンネルの企画・運用支援をはじめ、ECサイトやブランドサイトに掲載する紹介動画・ブランディング動画の制作まで、企業の動画活用を幅広くサポートしています。

まとめ

2026年のEC・D2C領域における動画活用は、「見せる動画」から「買われる動画」へと着実にシフトしています。
ライブコマースによるリアルタイムな接客体験、ショッパブル動画による購入導線の最適化、そして縦型ショート動画によるタッチポイントの拡大…これらを自社の商材やブランドの特性に合わせて組み合わせていくことが、今後の差別化のカギになりそうです。

「自社でも動画を使って売上や採用、ブランディングにつなげたいが、何から始めればいいかわからない」という企業担当者の方は、ぜひ一度お問い合わせページより気軽にご相談ください。貴社の状況や目的に合わせた動画活用の進め方を、一緒に考えさせていただきます。

YouTubeチャンネルの成功は技術です。

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